皆さま、こんにちは! ご支援、情報の拡散など誠にありがとうございます! 必ず復刊できるようがんばります! 『影の縫製機』新装復刊プロジェクトが成立しましたら、新装版でも長崎出版版の翻訳をされた酒寄進一先生の訳文を使わせていただきます。この度、酒寄進一先生より、応援メッセージが届きましたのでご紹介させていただきます。(発起人 山口)
8月22日から翌日にかけて、ミヒャエル・エンデの資料がたくさん所蔵されていることで知られる黒姫童話館でおこなわれたエンデキャンプ2025に参加してきた。
「エンデの遊び心 翻訳の遊び心」と題して二時間、たっぷり話をさせてもらった。だがなにより刺激的だったのは、『影の縫製機』に収録されているいくつかの詩を、プロジェクションしたシュレーダーの絵とともに、参加者が朗読するコーナーがあったことだ。
朗読はどこにイントネーションを置くか、どのくらいブレスするかなど、朗読者の解釈が反映して、微妙に意味合いが変わるところが面白い。当然、詩を翻訳という形で解釈した翻訳者とも解釈に違いがあるもので、新しい解釈に目を開かせてくれることもあって楽しい。
とくにこの詩集は、エンデの「ことば」とシュレーダーの「絵」がコラボしていて、あるときはシュレーダーがエンデの「ことば」を独自に解釈して描き、あるときはシュレーダーの絵にエンデが「ことば」でお返しをしている。そこをどう感じるかで、読み手の解釈にもさらに幅ができる。
今回も、じつは2006年に長崎出版から翻訳出版したときに、そうしたコラボに気づきながら、どうしてもその軌跡を詩に埋めこめきれず、訳詩はエンデの原詩と同じように韻を踏ませることと、詩の「意味」を重視することを優先した部分がある。
それがなんとエンデ・キャンプの参加者の朗読を聞いているうちに、「こうすれば行けるかも」と、エンデとシュレーダーのコラボを反映させる突破口がひらけた。ふたりのコラボに20年越しに答えがでた気分だ。
さて、クラウドファンディングが実現した暁には、それがどんな答えか、みなさんにもお見せできるだろう。どうか幻に終わらないよう、乞ご協力!
酒寄進一(さかよりしんいち)
和光大学教授、ドイツ文学翻訳家。主な訳書にイーザウ「ネシャン・サーガ」三部作、テツナー「黒い兄弟」(共にあすなろ書房)、シーラッハ「犯罪」、カシュニッツ「その昔、N市では」(共に東京創元社)、ケストナー「終戦日記一九四五」「独裁者の学校」(共に岩波文庫)。ヘッセ「デーミアン」(光文社古典新訳文庫)など。今年11月公演予定のヘッセ「シッダールタ」と来年3月公演予定のブレヒト「コーカサスの白墨の輪」(共に世田谷パブリックシアター)の原作翻訳を担当。
プロジェクト成立後、新装復刊版が完成しましたら〈出版記念のオンラインイベント〉を開催予定です。こちらへ酒寄先生にご出演いただけることとなりました!
ぜひ、「オンラインイベントご招待」の付いたコース
●書籍1冊+オンラインイベントご招待+オリジナルグッズのおまけ
●【限定5名】書籍1冊+オンラインイベントご招待+オリジナルグッズのおまけ+書籍にお名前(個人名)掲載
●【限定5名】書籍1冊+オンラインイベントご招待+オリジナルグッズのおまけ+書籍にお名前(法人・団体名)掲載
でのご支援もご検討ください。
すでにご支援いただいている方のご参加コースはアップグレード出来ます。アップグレードはマイページにログイン後にご対応いただけます。
無事にプロジェクトを成立し、新装復刊できるよう最後までがんばります! 引き続き、情報拡散などお力添えをよろしくお願い申し上げます!
atelier yamaguchi(アトリエ・ヤマグチ)山口吉郎・山口桂子
X(旧twitter):@yamaguchike_at
Xで日々発信しますので、ぜひフォローいただき、クラファン情報の拡散にご協力いただけますようお願いいたします!